家づくりをお考えの方へ
家づくりの基礎知識
あなたが今つくる家は、これからずっと、30年、50年先まで住む家です。その先ずっと、お子様やお孫様も暮らす家です。ご家族が長く安心して暮らせる住まいを実現するために、家づくりを始める前に知っておいていただきたいことがあります。
(1)いろいろな住宅の構造
戸建住宅の構造は、大きく5種類に分けられます。
- 木造
- 鉄骨造
- 鉄筋コンクリート(RC)造
- 鉄骨鉄筋コンクリート造
- コンクリートブロック造
住宅の90%以上は、木造、鉄骨造、RC造のいずれかでできています。
(2)住宅の工法の違い
木造住宅の工法には、基本的には「木造軸組(在来)工法」と「枠組壁工法」の2種類があります。
昔から日本で行われているのが木造軸組工法です。柱と梁で家を支えるので開口部が大きく取れ、間取りの自由度が高いという特徴があります。戸建住宅の3分の2が、地場工務店などによりこの工法で建てられています。
また、大手ハウスメーカーの多くが、木の代わりに鉄骨を使用した「鉄骨軸組工法」を採用しています。
枠組壁工法は「2×4(ツーバイフォー)工法」などに代表される、壁で家を支える工法です。北欧などの気候条件の厳しい地域で開発された工法で、外部から家の中の人間を隔離して守ることに重点を置いているため、開口部などに制限があります。
最近では、軸組工法と壁工法を組み合わせた工法なども出てきています。
どの工法を選ぶかは家に対する考え方や好みはもちろん、後々のリフォームの際の制約なども考えて決めましょう。
また、住宅会社によって得意とする工法も異なります。「木の柱や梁が見える家に住みたい」という場合、外観や設備が気に入っても2×4工法が得意な住宅会社では建てることはできませんので注意してください。
(3)大手住宅メーカーと地域の住宅会社・工務店の違い
大手住宅メーカーと地域の住宅会社・工務店にはこんな違いがあります。
大手住宅メーカーのよいところ
- モデルハウスやショールームなどが整備され、資料が充実している
- 保証がしっかりしている
大手住宅メーカーの気になるところ
- 標準プランに含まれない要望はオプションとなり、高くつく
- 標準プランが適用できない狭小地や変形地には対応が難しい
- 価格が高い
地域の住宅会社・工務店のよいところ
- 地域密着なので、施工中も入居後もきめ細かい対応をしてくれる
- 基本的に自由設計で、希望の家を建てられる
地域の住宅会社・工務店の気になるところ
- 会社規模が小さい場合が多く、不安
- モデルハウスがない場合、建物のイメージがつかみにくい
- デザインの幅が狭い場合がある
どちらも一長一短ありますが、叶えたい暮らしがはっきりしている場合は、いろいろなことに対応してくれる地域の住宅会社・工務店の方がよいかもしれません。