メッセージ
2.伝統技術による家づくり
木材の持つ優しさ
あらゆる場面で機械化やコンピューターシステムの導入による合理化と省力化、スピード化が進められています。そして私たちは、より便利でより豊かな暮らしを手に入れることができました。
しかし、機械化・効率化、スピード優先の経営姿勢が浸透した結果、失われてしまうものがあるのです。
鉄骨構造や、新建材で提供される住宅の多くは工場で高性能なマシンにより効率よく生産され、施工現場でスピーディーに組み立てられています。
熟練した職人の手によって造るということが少なくなってきたのです。
1200年以上続いた日本の伝統的木造技術が今、失われようとしているのです。
人々の自然や環境、健康に対する意識の高まりから木材の持つ優しさが求められています。
天然素材であり、再生可能な資源であること、シックハウス対策などの健康性、安全性などの面から、日本の伝統的木造住宅に大きな関心が寄せられているのです。
伝統的技術を後世に引き継ぐ
今、森や山を守り、林業や製材業を振興させ、熟練した木工技術を持つ職人を育てていかなければなりません。
人々がいくら求めても、それを提供するすべを失ってしまうのです。私たち『環境共棲住宅 地球の会』は、1200年以上続いた日本の伝統的木工技術を守り育て、それを後世に伝えて、引き継いでいきたいと考えています。