第1回サミット内容
NPO法人 環境共棲住宅「地球の会」は、国産材を使用した家づくりを行っている工務店が全国レベルで連合した唯一の団体です。日本の木を生かし、人にやさしい自然と共存する家づくりを広く全国に伝えていこう――それが、私たちの“志”です。私たちは、国産材を生かしたデザイン、強固な構造、健康仕様、自然との共存をテーマに研鑽を重ねます。サミットは、「木の家づくり」に関するノウハウを一堂に集め、お互いの情報交換、協同活動のきっかけの場なのです。
講師/立松 和平氏 (作家/NPO法人 ふるさと回帰支援センター理事長)
日本には、法隆寺に代表される木の文化と伝統技術が根づいています。ところが、近年はコスト重視の産業構造によって、木の家や土地に根差した暮らし方が失われつつあります。森を蘇らせ、豊かな自然とともに暮らす。木の家に住むことは、そんな暮らしを取り戻すことにもつながります。
講師/野崎 進氏 (株式会社四季工房 代表取締役)
国産材、天然乾燥、手刻み、エアパス工法という自社のこだわりを徹底的に磨き、四季工房のファンを増やす取り組みをしています。商品開発やアフターサービス、イベントなどのお客様との接点づくりも、すべては妥協のない家づくりを通じてお客様に喜んでいただくためです。
講師/吉村 良三氏 (株式会社新和建設 代表取締役) CSにこだわり、1日5回の現場清掃や着工式・引き渡し式の実施、情報共有のシステム化などを進めています。売上の2割をリフォームが占め、古民家再生にも力を入れています。古民家再生の見学会は新築の見学会より盛況で、150組ほどが来場されます。古い家を大事にしたいというお客様が増えています。
講師/重川 隆廣氏 (株式会社面川い材木店 代表取締役) 技術と人間性を兼ね備えた大工を養成したい、と平成3年から大工養成塾“匠塾”をスタート。15年間で約50人の大工を育成しました。人を育てるには苦労もあるし、いろいろな工夫も必要ですが、心をこめて仕事をしてくれる人材を育てることは非常に重要だと考えています。
講師/小山英文 (新産住拓株式会社 取締役) “近くの山の木を活かしたい”を原点に、林業家や製材所と協力して、山の生産者からお客様までがつながった仕組みを構築しています。お客様を年2回 山にご案内して、葉枯らし乾燥やトレーサビリティにもこだわる私たちの取り組みを理解していただく場も設けています。
講師/中島 紀于氏 (株式会社中島工務店 代表取締役) 当社がある中津川市加子母は林業と製材の地です。林業を取り巻く状況の悪化の中で地域産業の活性化を図るため、地域ぐるみで産直住宅を始めました。地域内の各社が研究・開発・宣伝などで協力し合い、仲良く力を合わせて生きていくことを目指しています。都市と山村の交流にも力を入れています。どうぞ加子母へお越しください。
講師/安成 信次氏 (株式会社安成工務店 代表取締役) OMソーラーとの出会いをきっかけに、環境共生住宅に特化しました。国産材、OMソーラーに加えて、セルロースファイバー断熱材「デコスドライ工法」を自社開発。環境共生住宅18年の取り組みを集大成した「安岡エコタウン」では、行政とも協力して森林バイオマスの実証実験を行います。
建築作品コンテスト、全国有力ビルダーチラシ・ホームページ展、東北地方の木材展などを開催。「日本の木の家づくり」の様々なノウハウが集結しました。
四季工房の家づくりと環境への取り組みを体感できる施設“四季ゆいの郷”。四季工房の実践を理解する場であると同時に、お客様に手づくりの愉しみを伝え、おもてなしする場でもあります。