家づくりをお考えの方へ
住まい手の声
2011年04月19日
思い出を受け継ぎ、新たな歴史を刻む
この家は、私が子どもの頃から40年以上の年月を暮らしてきた家を取り壊して建てたものです。建て替えを決心するまでには、それはたいへんな葛藤がありました。亡くなった父の思い出が詰まった家ですし、子どもたちが小さな頃の思い出もあちこちに刻まれていましたから。建て替えを考えるにつれ、幼かった息子と相撲をとった記憶などが蘇ってきて、なかなか決心がつきませんでした。とはいえ、築45年の住宅は不具合もあり「建て替えるしかない」という気持ちもありました。
新和建設と出会ったのは、そんなときです。新和建設では、前の家に使っていた木材や建具を新しい家に使ってくれるというのです。私の心は決まりました。
新しい家には、本当にあちこちの柱に前の家の木材が使われていて、長年暮らした家の思い出が感じられます。リビングには、前の家で私たち家族の歴史をずっと刻み続けてくれた古い柱時計を据え付けました。前の家では10畳あった私の書斎は、新しい家では3畳になってしまいました。けれども、前の家の建具が上手に使われていて、なんとも居心地がいいのです。
家も家具も使い捨てにしないで心を込めて大切にする暮らしは素晴らしいものですね。年月を経て輝く美しさは、新しいものにはないものです。けれども、新しいものにもその良さがあります。この家の歴史は、これから始まります。前の家の思い出とここに刻まれる新しい歴史を、また次の代に伝えていきたいものです。
愛知県犬山市 N様 [設計・施工 (株)新和建設]