日本の木の家認証制度のご紹介
カーボン・オフセット認定制度
木は、その生長過程で二酸化炭素(CO2)を吸収し、固定化する性質を持っています。これまで地球の会では、主に二酸化炭素の固定化にフォーカスを当て、国産材による家づくり推進を目的とした「CO2固定量認証制度」を展開して参りました。
そして、新たに2015年より、「低炭素社会の実現(地球環境の保全)と地域経済の活性化」を強力に推進するため、二酸化炭素の削減と吸収を目的とした『広げよう! 深めよう! 繋げよう! 緑のバトン 地域工務店・建材事業者が取り組むカーボン・オフセット運動』に取り組んでいます。
緑のバトン 地域工務店・建材事業者が取り組む『カーボン・オフセット運動』とは?
カーボン・オフセット大賞 奨励賞受賞と新制度の策定
こうした私たちの取り組みが評価され、2016年12月に環境省「第6回カーボン・オフセット大賞 奨励賞」を受賞(http://www.env.go.jp/press/103259.html)。
地球の会では、こうした二酸化炭素の削減・固定化を一過性のものではなく、継続的に広く社会に広げていくため、新たに『カーボン・オフセット認定制度』を策定しました。
また、従来のCO2固定量認証制度と、カーボン・オフセット認定制度を両輪ではしらせるため、両制度の上位制度『日本の木の家認定制度』を策定。
地球の会では、今後も本制度を通じて、国産材による家づくりの推進及び二酸化炭素の削減・吸収・固定化に一層貢献して参ります。
「カーボン・オフセット」とは?
『カーボン・オフセット』とは、地球温暖化の原因ともなっている二酸化炭素(CO2)の削減に自ら努める一方で、どうしても削減できないCO2分を、他者が行っているCO2削減や吸収の取り組み(植林や間伐などの森林保護活動や省エネルギー活動など)を応援することで、CO2排出量の削減に貢献しようという考え方・活動です。
カーボン・オフセットはCO2排出量の削減に努めることが前提になります。しかし、事業者がどれだけ頑張っても、自分達だけでは全てを削減できず、CO2 排出量が残るケースがあります。
そこで、その排出量を削減したいCO2排出者は、自分達が排出するCO2の全量もしくは一部に相当するクレジット(CO2などの温室効果ガスの削減・吸収量)を購入し、森林保護活動や省エネルギー活動等に役立ててもらいます。こうすることで残ったCO2排出量を削減した(埋め合わせた)とみなす、これが「カーボン・オフセット」です。
一方、森林などの吸収源を持つ団体等は、その活動を通じて得られるCO2の吸収量を販売することで、吸収量の維持・確保のための活動資金を得ることができます。
まさにカーボン・オフセットは、「 CO2削減をシェアし合う取り組み」であると同時に、『サステナブル(持続可能)な低炭素社会の実現』と『地域の活性化』の両方を実現する現代社会にマッチした考え方・活動です。
地球の会では、このカーボン・オフセットの考え方・活動を、国産材による家づくりに取り入れ、制度化、積極活用を促すことで、循環型社会の実現に貢献して参ります。